医療協力施設の皆さまへ

「病院に連れて行く」
その負担、少し減らしませんか?
介護施設のご入居者が病院を受診するとき。
施設職員の方が長時間付き添わなければならなかったり、急変時には救急車への同乗が必要になったり、診察後の帰宅方法に悩んだり。
医療との関わりの中には、施設職員の皆さまにとってさまざまな「困った」があります。
藤本病院では、こうした施設職員の皆さまの負担を少しでも減らし、「困ったときに、相談できる病院」となるための医療連携を進めています。

藤本病院の3つの取り組み

01 外来受診

付き添いのでの診察順番を
優先的に対応
施設職員さんが帯同するご入居者(患者さん)の診察順番を、早めに診れるように優先順位をつけています。

付き添いの施設職員が
一旦お帰りいただける仕組み
状態やご家族の対応状況などを確認したうえで、条件が整えば、施設職員の方は一旦施設へお戻りいただけます。
また、待ち時間についても、施設職員の方が病院職員へ気軽に声を掛けられる仕組みを設けています。

02 急変・救急搬送

救急車への施設職員の同乗を
原則不要に
医療協力施設として覚書を締結し、必要な情報・書類・お薬等を準備していただくことで、救急搬送時の施設職員の救急車への同乗を原則不要とします。
搬送後の診療、入院、帰所についても、施設と当院で連携して対応します。

03 施設訪問

病院から、施設へ。
当院看護師が施設へ伺い、施設職員の皆さまが日頃感じている不安や疑問、当院へのご意見・ご要望などを直接お聞きします。
いただいた声を、必要な医療への橋渡しや当院のサービス改善につなげます。

01 外来受診時の取り組み

施設職員の「待つ負担」を減らします
施設職員帯同のご入居者(患者さん)は、可能な限り早く診察できるよう調整します
施設職員の方が帯同するご入居者(患者さん)については、受付時に施設職員帯同であることを確認し、外来の状況を見ながら、可能な限り早く診察できるよう順番を調整します。
付き添いをされる施設職員の方の待ち時間をできるだけ短くし、施設の業務への影響を減らすことを目的としています。
ただし、救急患者への対応など、診療上の優先順位を優先します。
また、外来の混雑状況やご入居者(患者さん)の状態等によっては、順番を調整できない場合があります。

待ち時間が長くなる場合は、
「一旦施設へ帰る」という選択肢があります
診察まで時間がかかる場合、ご入居者(患者さん)の状態やご家族の対応状況などを確認したうえで、条件が整えば、施設職員の方は一旦施設へお戻りいただくことができます。
「診察までまだ時間がかかりそう」
「施設の業務に戻らなければならない」
そんな場合には、外来スタッフへお気軽にご相談ください。
そのための目印が、
「施設職員」名札
です。
施設職員の方が病院職員に声を掛けやすく、また病院側も施設職員の方を認識しやすくするため、来院時に「施設職員」名札をお渡しします。
名札は、施設職員の方と病院スタッフをつなぐための目印です。

※ご注意※
本運用は、総合受付にて「ご入居者帯同の施設職員である」旨の申告があり、「名札」をお渡しすることが前提のものです。
通常の受付をし、「名札」が無い状態で基本伝票を外来に提出した後で「ご入居者帯同の施設職員である」と申告を頂いても、対応は出来かねます。
予めご理解頂き、必ず総合受付にて申告を頂きますようお願いします。

ご来院からの流れ

STEP 1

総合受付でお申し出ください
来院された際に、総合受付で
「ご入居者に帯同している施設職員です」
とお申し出ください。

STEP 2

「施設職員」名札をお渡しします
総合受付の医事課職員から、施設職員の方へ
「施設職員」名札と説明用紙
をお渡しします。
名札は、外来スタッフが施設職員の方を認識するための目印です。
実際の運用でも、総合受付での申告→名札の交付→通常の受付→外来での対応という流れで運用しています。

STEP 3

通常どおり受付を行います
受付後、基本伝票を外来へお渡しください。
ここからは通常の外来受診と同じ流れで診療を進めます。

可能な限り早く診察できるよう調整します

外来の状況を確認し、施設職員帯同のご入居者(患者さん)について、可能な限り早く診察できるよう順番を調整します。
※ただし救急搬送等がある場合は、救急患者が優先となります。また、必ず優先的に診察することをお約束するものではありません。

待ち時間が気になるときは、

遠慮なくお声がけください
名札を付けている施設職員の方は、
「あとどのくらい時間がかかりそうですか?」
「今、どのような状況ですか?」
など、外来スタッフへ気軽にお声がけください。
また、施設職員の方から声が掛からない場合でも、長時間お待ちになっていることに外来スタッフが気付いた場合には、こちらからお声がけします。

そして、もう一つ。

条件が整えば、
施設職員の方は一旦お帰りいただけます。
「診察までまだ時間がかかりそう」
「施設の業務に戻らなければならない」
そんな場合には、外来スタッフへ
「施設へ戻りたい」
とお申し出ください。

お帰りいただくために必要なこと

施設では、受診前に、
患者さんの状態が分かるサマリー等
をご準備ください。
そして外来スタッフへ、
• ご入居者(患者さん)の状態が分かる書類
• ご家族が帯同していること
• または、ご家族が何時頃に来院する予定であること
などをお伝えください。
外来スタッフが書類の内容等を確認し、必要な情報が不足している場合には施設へ確認します。
確認ができ、ご入居者(患者さん)の状態やご家族の対応状況などに問題がない場合には、施設職員の方は一旦施設へお戻りいただけます

一旦お帰りいただけない場合もあります

この取り組みは、
「施設職員は必ず帰れる」
というものではありません。
例えば、
• ご入居者(患者さん)の容体から付き添いが必要と判断される場合
• ご家族が当院へ来ることができない場合
• 診療上、施設職員の付き添いが必要と判断される場合
• その他、ご入居者(患者さん)の安全確保のため必要な場合
などには、そのまま院内でお待ちいただく場合があります。
ご入居者(患者さん)の安全と診療を最優先に、
その都度、外来スタッフと相談して決めていきます。

入院になった場合は?

診察の結果、入院となった場合も、
必要な書類がそろっていること
ご家族の来院が確約されていること
などの条件が整えば、施設職員の方は施設へお戻りいただける場合があります。

02 急変・救急搬送時の取り組み

救急車への同乗を、
原則不要に。
施設でご入居者の容体が急変したとき。
救急車に施設職員が同乗すると、施設に残る利用者さんへの対応や、その後の業務にも大きな影響が出ます。
藤本病院では、医療協力施設として覚書を締結した施設を対象に、必要な情報を適切に共有することで、
施設職員の救急車への同乗を
原則不要とする運用
を行います。
覚書では、施設職員は原則として救急車に同乗せず、診療に必要な書類・薬剤等を救急隊へ引き渡す仕組みとしています。

救急搬送時の流れ

① 施設で急変

ご入居者の容体が急変し、救急搬送が必要と判断した場合は、速やかに119番通報します。
その際、救急隊へ、
「藤本病院と医療連携に関する覚書を締結しています」
とお伝えいただき、
「搬送先として藤本病院を希望します」
とお申し出ください。
ただし、実際の搬送先はご入居者(患者さん)の状態や救急隊の判断、医療機関の受入体制等を踏まえて決定されます。
藤本病院も、病床状況、診療体制、専門診療科の対応状況等により受け入れが困難な場合があります。

② 救急搬送に必要なものを準備

施設職員の方が救急車に同乗する代わりに、以下のものを準備します。
必要な書類・お薬
• 情報提供書その他入所者に関する施設記録(施設独自の様式のも)
ア)入居者指名(ふりがな)、性別、生年月日、年齢、住所
イ)日常生活動作(食事、排泄、入浴、更衣、移動等)の状況
ウ)視覚、聴覚、発語等の状況
エ)義歯、麻痺、装具等の有無
オ)家族情報(キーパーソン)
カ)介護保険に関する情報
キ)既往歴及びアレルギー情報
ク)その他、救急搬送及び診療に必要な情報
これらの情報が網羅されている施設記録。
尚、上記ア)~キ)の内、記載がない場合は、把握している範囲で追記補足が必要です。
• お薬情報(薬剤情報提供書、服薬一覧、お薬手帳その他これらに準ずるもの)
• 健康保険の資格確認に必要な書類、介護保健証その他必要な資格確認書類(写しを含む)
• 服用中のお薬の残薬(原則5日分以上)
• その他、診療上必要と認められる資料(主訴、発症時の状況、発症後の経過、バイタルサイン等、施設において記録されているもの)
覚書でも、これらを救急隊へ引き渡すことが定められています。

③ 救急隊へお渡しください

準備した書類・お薬等を救急隊へお渡しします。

④ 救急車が出発したら、藤本病院へFAX

救急車が施設を出発した後、可能な限り速やかに、
情報提供書・お薬情報・保健証等資格確認書類・お薬情報・その他主訴等施設記録など
を藤本病院へFAXしてください。
FAX送信後は、総合受付へ電話で「診療情報をFAXした」旨をお知らせください。
当院は、救急隊からの情報と施設から送られた診療情報をもとに、診療・受け入れに必要な準備を行います。

⑤ 施設職員は、原則として施設に留まります

ここまでの情報共有が適切に行われていれば、
施設職員の救急車への同乗は原則不要です。
ただし、救急隊がご入居者(患者さん)の安全な搬送や救急活動上必要と判断して同乗を求めた場合には、救急隊の指示に従っていただきます
※救急隊からは「より詳細な情報の提供を依頼する」ことがある、又、「情報確認のために救急車内で話を聞くことがある」こと、「重症で当院が受け入れるとしても同乗をお願いすることがある」ことについての理解を求められています。
※当院で救急受け入れが出来ない場合は、従来通り救急車への施設職員の同乗が求められます。

ご家族への連絡は施設から

救急搬送後は、
施設からご入居者(患者さん)のご家族・身元引受人へ
搬送先と状況をご連絡ください。
ご家族がすぐに来院できない場合には、施設とご家族で連絡を取りながら、当院との連絡調整や入院手続き等に必要な支援をお願いします。
治療・検査・入院等に関する同意は、原則としてご家族等の同意権限を有する方が行います。

救急受診のあとも、
施設と一緒に考えます。

救急搬送されたからといって、必ず入院になるわけではありません。
診察・検査の結果、入院による治療や経過観察が必要と判断された場合には、入院による診療を行います。
一方、医学的には帰所可能な状態であっても、
夜間などで施設がすぐに受け入れ・送迎することが難しい
場合があります。
そのような場合には、ご入居者(患者さん)の安全確保や適切な療養環境の確保のために必要と判断されれば、
短期間の入院による経過観察
で対応することがあります。
この場合も、入院期間はご入居者(患者さん)の状態や施設の受入体制等を踏まえ、必要最小限の期間とします。

帰宅するときも、施設と相談します

入院の必要がなくなり、施設へ帰ることになった場合は、原則として施設職員の方にお迎えに来ていただきます。
ただし、
夜間・早朝などで施設職員による送迎が難しい場合
には、施設が契約している介護タクシー等の利用を基本とします。
その手配が難しい場合には、当院が介護タクシー等を手配することもできます。
帰所時刻や送迎方法などは、施設と当院で相談しながら調整します。

03 施設訪問の取り組み

病院から、施設へ。
当院看護師が施設へ伺います
医療連携は、病院から施設へ一方的に情報を伝えるだけでは十分ではありません。
実際に施設で働いている皆さまが感じていることを、私たちが直接お聞きすることも大切だと考えています。
そこで藤本病院では、施設へお伺いする際に、当院看護師も帯同して訪問する取り組みを行います。

例えば、こんなことをご相談ください

「この状態なら、病院を受診した方がいい?」
「救急搬送した方がいいのか迷う」
「藤本病院の受診の流れがよく分からない」
「入院・退院について相談したい」
「退院後の生活について相談したい」
「この病院の運用を、もう少しこうしてほしい」
など。
医療に関することだけでなく当院の対応やサービスについてのご意見・ご要望も含めて、幅広くお聞きします

ご相談を「次の対応」につなげます

施設でお話を伺った結果、
「一度診察を受けた方がよい」
「検査をした方がよい」
「リハビリテーション科に相談した方がよい」
など、医療的な対応が必要と考えられる場合には、当院内の必要な部署へ橋渡しします。
施設での相談

看護師・連携担当が内容を確認

必要な部署へ橋渡し

診察・検査・相談等につなげる
という流れです。

いただいたご意見を、
病院の改善にもつなげます

施設の皆さまからいただいたご意見の中には、当院の運用に反映できるものもあります。
「それは難しい」で終わらせるのではなく、
① ご意見を伺う

② 院内で検討する

③ 実現可能な方法を調整する

④ 必要に応じて施設へご報告する
というサイクルを作ります。
施設の皆さまの声を、藤本病院の医療連携そのものをより良くするための材料として活かしていきます。

リハビリテーション科の取り組み

退院した「その後」まで、
一緒に考えます。

入院中の治療だけでなく、患者さんが施設へ戻った後の生活も大切です。
藤本病院リハビリテーション科では、退院後の早期の生活期に生じる問題について、施設職員の皆さまと情報共有・相談を行います。
必要に応じて、
入院後
または
退院前
に、当院リハビリテーション科スタッフから施設へご連絡します。
退院後の生活を見据え、医療と介護が切れ目なくつながることを目指します。

医療協力施設について

藤本病院は
「医療協力施設」を募集しています
藤本病院では、介護施設の皆さまと医療協力を結び、協力医療機関関連加算の届出に対応できる体制を整えています。
医療協力施設として当院をご指定いただいた施設には、当院玄関に施設パンフレットを設置していただくこともできます
現在のチラシでも、この点を協力施設のメリットの一つとして訴求しています。

「医療協力施設になる」とは?

医療協力施設として藤本病院と連携することで、
• 外来受診時の施設職員の負担軽減
• 急変時の救急搬送における連携
• 入院・退院時の情報共有
• リハビリテーション科との連携
• 施設訪問による相談
• 医療に関する困りごとの相談
など、日常の医療対応について当院と相談しながら連携することができます。

よくあるご質問

Q. 施設職員は、外来受診時に必ず帰ることができますか?
A. いいえ。
患者さんの容体、ご家族の対応状況、診療上の必要性などを確認したうえで判断します。
患者さんの安全確保や診療上必要と判断された場合には、そのまま付き添いをお願いする場合があります。

Q. 「施設職員」名札は何のためですか?
A.
外来スタッフが施設職員の方を認識しやすくし、施設職員の方も病院職員へ声を掛けやすくするためのものです。
「あとどのくらいかかりますか?」など、遠慮なく外来スタッフへお声がけください。
また、長時間お待ちの場合には、病院側からお声がけすることもあります。

Q. 救急搬送時は、必ず施設職員が救急車に乗らなくてよいのですか?
A. 原則として同乗は不要です。
ただし、医療協力施設として覚書を締結していること、必要な書類・情報・お薬等を準備して救急隊へ引き渡すことなどが条件となります。
また、救急隊が安全な搬送や救急活動上必要と判断した場合には、施設職員の同乗をお願いすることがあります。

Q. 救急搬送先は必ず藤本病院になりますか?
A. いいえ。
施設から藤本病院への搬送を希望する旨を救急隊へお伝えいただきますが、実際の搬送先は患者さんの状態、救急隊の判断、医療機関の受入体制等を踏まえて決定されます。
藤本病院も、病床状況や診療体制等により受け入れが困難な場合があります。

Q. 救急受診したけれど、入院にならなかった場合は?
A.
施設側がすぐに迎えに来ることが難しい夜間などの場合には、患者さんの安全確保等のため必要と判断されれば、施設と当院で相談のうえ、短期間の入院による経過観察で対応する場合があります。
入院期間は必要最小限とします。

Q. 退院時に施設職員がお迎えに行けない場合は?
A.
施設が契約している介護タクシー等の利用を基本とし、手配が難しい場合には、当院が介護タクシー等を手配できる場合があります。
帰宅時間や方法については、施設と当院で相談して調整します。

Q. ご家族が遠方にて、退院時のお支払い時にいらっしゃらない場合の支払いは
A.
施設の方にて立替精算をしていただくことになりますので、事前のご家族様と施設様とでご調整しておいてください。

私たちが目指す医療連携

医療と介護をつなぎ、
施設職員の皆さまの「困った」を
率先して支援します。
病院と施設。
それぞれの立場から患者さんを支えるためには、日頃から相談できる関係をつくっておくことが大切です。
藤本病院は、
受診のときも。
急変したときも。
入院したときも。
退院するときも。
そして、
「ちょっと相談したい」というときも。
施設の皆さまと一緒に考えられる病院を目指します。
「困ったときに、相談できる病院」
それが、私たち藤本病院が目指す医療連携です。

医療協力施設についてのお問い合わせ

「詳しく話を聞いてみたい」
「覚書の内容を確認したい」
「施設の困りごとを相談したい」
という施設の皆さまは、お気軽にお問い合わせください。
医療法人一祐会 藤本病院
地域連携・退院支援課
TEL:072-824-1212(代)(平日9:00~17:00)にて「地域連携・退院支援課」をお呼びください。