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くすりに関するよくある疑問とその回答

くすりに関するよくある疑問とその回答

Q1:くすりの正しい服用時間とは?

食前食事の約30分前
漢方薬など(糖尿病の薬など、食事の直前に飲むものもあります)
食後食後30分以内
一般的な薬(胃腸障害、飲み忘れを防止することができます)
食間食事の約2時間後
漢方薬など
時間毎食事に関係なく一定の時間毎
抗生物質など
寝る前就寝の約30分前
睡眠剤、下剤、消化性潰瘍治療剤など
頓服症状の発現時、必要時
解熱鎮痛剤、便秘薬、咳止め、狭心症の薬など

Q2:くすりの正しい飲み方とは?

ポイントは以下の3つです。

  • くすりは必ずシートから出して飲んで下さい。
  • くすりは上半身を起こし、コップ一杯の水又はさ湯で飲んで下さい。
    (ただし、水分制限等のある場合は、医師の指示に従ってください。)
  • くすりはチュアブル錠を除いて、噛み砕いたり、なめたりしないで飲んで下さい。
    (チュアブル錠はかみ砕いて服用します。)

Q3:くすりの正しい保管方法とは?

直射日光、高温、湿気を避け、くすりの袋に保管に関する表示があるものは、それに従って保管して下さい。

<主な薬の保存上における注意事項>

散薬、錠剤、
カプセル剤
特別の指示のない場合、原則として低湿度で高温にならないような場所、例えば缶の中や引き出しの中など涼しい所に保管して下さい。
水薬 冷蔵庫に保管して下さい。水薬のカップ、水薬ビンの口などは細菌汚染を受けやすいので常に清潔に保ちましょう。また水薬は水などで薄めていますので、長期保存すると腐敗するおそれがあります。1週間以上たった薬は服用しないようにして下さい。ただし、原液(水などで希釈していないもの)の薬は処方された日数まで保存可能です。
外用薬 内服薬と同じ場所でかまいません。しかし、坐薬は薬自体が体温で溶けるように作ってありますので冷蔵庫に入れるか、なるべく涼しい場所に保管して下さい。また、使用中の点眼薬は細菌に汚染されやすいので、開封後はきちんとふたを閉め、2週間をめどにお使い下さい。

Q4:食前にのむくすりを食後にのんだらどうなるの?

「薬をいつのんだらいいのか」は、「いつのむと吸収がよいか」や「いつのむと一番のみ忘れないか」などによって決められています。

大部分の薬は、食前・食後・食間とも吸収にあまり差がないので、一番のみ忘れが少ないとされる食後服用となっています。しかし、薬の性質によって必ずその時間に服用しなければならないものもあります。例えば、食欲を抑える薬や食物の消化・吸収を遅らせる薬は食前に服用しないと効果が得られません。また、漢方薬は食後に服用すると不快を訴える人が多いため、一般に食前や食間の服用を勧めています。

消炎鎮痛剤など胃を荒らしやすい薬は食後の方が胃への負担が少ないので食後服用とされることが多いです。また、体の中に常に一定量の成分を維持しなければならない薬は等間隔服用とすることがあり食事と関係なく服用時間が決められています。

「食前」の薬をのみ忘れて、食事中・食後にのむのはやむを得ませんが、自分勝手に服用時間を変えるのはやめましょう。 もしどうしても都合が悪いときは、医師または薬剤師に相談して下さい。

Q5:粉薬を飲食物に溶かしてもよいか?効果はかわらないか?

水やさ湯などで直接服用する場合とくすりの1回分を(牛乳、粉ミルク、ジュース、お茶、砂糖、サイダー、缶詰のシロップ、プリン、アイスクリーム、ヨーグルト、ジャム、おかゆ、ゼリーなど)に溶かしたり混ぜたりして服用する場合とでは、一般的には効果にほとんど差がありません。
ただし、一部の薬剤では、うまく混ざらなかったり・効果が落ちてしまうこともありますので、薬剤師に相談してください。

Q6:カプセルや錠剤を飲みにくい時は、かんだり割ったりして飲んでも良いですか。

錠剤、基本的に、カプセルや錠剤を勝手にかんだり割ったりして飲んではいけません。

カプセルや錠剤には、胃や腸でゆっくりと溶け出して効果を表すようにしてあったり、薬そのものに刺激性があるためコーティングなどがほどこしてあるなど、いろいろな工夫がなされているものがあります。

したがって、かんだり割ったりすると、効きめに影響をあたえたり、舌がしびれるなどの問題が生じることがあります。
もし、飲みにくくて困っていたら、一度薬局で相談してみてください。

Q7:他の病院でもお薬をもらっているのですが、一緒に飲んでも良いですか。

他の科や病院でお薬をもらって飲んでいたら、必ず、受診するときに伝えてください。お薬の名前を伝えていただくか、名前がわからなければ実物をもってきてもらえれば結構です。

お薬がかさなってしまったり、飲みあわせによっては一緒に飲むと効き目が落ちたり効きすぎたり思わぬ副作用が起こってしまうこともあります。

お薬をもらったら、お薬の名前を控えておくといいですね。

Q8:副作用について

すべてのくすりには副作用が起こる可能性があります。
ただし、くすりを使用した全ての人に副作用が起こるわけではありません。

何か異変があれば服用を一旦中止し、主治医やかかりつけ薬局などに相談して下さい。もし副作用が出たとしても、薬を飲むのを中止するだけでほとんどの副作用から回復することができます。

本当に恐いのは、薬を飲んだり飲まなかったりしたり、また飲む量を自分で変えてみたりすることです。

<副作用の定義>

副作用とは、医師の指示通り(薬袋に書いてある)通りに飲んだにもかかわらず現われる、治療上好ましくない作用のことを言います。ですから、まず「指示を守って飲む」ということが第一前提になっているわけです。例えば、1回1錠飲むべきところを1回に2錠飲んだり朝飲む薬を寝る前に飲んだりして、体の具合が悪くなったとしてもそれは副作用とは、言えないのです。(あえて言うなら、それは事故とみなされます。)

<副作用を考える場合の考慮すべきポイント>

  • その薬を飲んでどのくらいたってから、どのような症状がでたか。
  • 同時期に服用した薬はなにか。またどんなものを食べたか。
  • 他の原因は考えられないか。
  • 元々の病気が悪化したためではないか。
  • 別の疾患を併発したのではないか。

もし副作用でないかと思われたときは、遠慮なく医師・薬剤師に相談して下さい。

Q9:相互作用とは?

くすりとくすり、又はくすりと食品が互いに影響を及ぼし合い、くすりの作用が強く現れたり、弱く現れたり、又は副作用が増強したりすることです。

例えば、血圧を下げるくすりとグレープフルーツジュースを同時に飲むことにより、血圧が下がりすぎることなどが知られています。

Q10:インスリン注射をしていますが、インスリンの飲み薬はないのですか

インスリンはたんぱく質の原料であるアミノ酸でできていますので、口から飲むと胃や腸で消化されてしまうのです。(現在、多くの製薬会社がいろいろな剤形の研究をしていますが、内服薬はありません。)ですからインスリンは注射しなくてはなりません。

糖尿病に関する詳しい話をお聞きになりたい方は、当院で開いている糖尿病教室に参加してみて下さい。

Q11:降圧剤(血圧を下げる薬)を飲んでいますが、最近、血圧はちょうど良い値に保たれています。そろそろ降圧剤を中止しても良いでしょうか?

くすりを飲むことによって、血圧のコントロールが良好に保たれていますので、自己判断でくすりを中止にしてはいけません。必ず医師の指示に従って下さい。降圧剤の一部は、急に服用を中止すると症状が悪化するくすりもありますので、注意して下さい。

Q12:何種類も血圧を下げるくすりを飲んでいるのですが大丈夫でしょうか

血圧を下げるくすりには作用する場所が違うくすりが数種類あります。
1つのくすりで血圧が適度にコントロールできない場合、違う種類のくすりを組み合わせることがありますので、医師の指示通り飲んで下さい。

Q13:目薬の上手なさし方は?

目薬は、目の結膜嚢という所に入り、効果をあらわします。

  • 1:手をきれいに洗います。
  • 2:眼球を押さえないように指で下瞼を軽くひき容器の先が瞼やまつげに触れないように1滴を滴下します。
  • 3:点眼後は、約1分間静かに眼を閉じます。軽く目頭を押さえるのも効果的です。
  • 4:眼から流れ出た点眼液は、清潔なガーゼやティッシュで拭き取ってください。

Q14:目薬を2種類もらっているのですが、どちらを先にさしたら良いですか。

目薬のさす順番は特に指示がない場合、順番はどれが先になってもかまいません。ただし、眼軟膏が処方されている場合は、眼軟膏をいちばん最後に使用してください。また、2種類以上は同時にささずに、5分間以上 間隔をおいてさして下さい。

Q15:目薬は眼に何滴させば、よいですか。

目薬は通常、1・2滴を点眼すれば、充分です。それ以上多くさしても、目には入りきらず溢れてしまうだけです。
とくに緑内障治療剤の一部の目薬は、溢れた目薬が口などから体内に入り悪影響が現れたりすることがあるので注意して下さい。

肝臓や腎臓の悪い人とくすり

肝臓や腎臓の機能が低下している場合、くすりの作用が強く現れすぎたりする場合があります。診察を受ける際は、肝臓や腎臓の悪いことを必ず主治医に伝えるようにして下さい。

なぜ、肝臓や腎臓に病気のある人に副作用がでやすいのでしょうか?

たいていの薬は体内に入ると、肝臓で代謝(分解や無毒化などの変化)を受け、腎臓から尿に混じって体外に出されます(排泄)。したがって、肝臓の機能が低下すれば代謝が遅くなり、また、腎臓の機能が低下すれば、排泄が遅れます。
その結果、体内に薬がいつまでも残ることになり、副作用が現れやすくなるのです。

妊婦さんとくすり

妊娠中は、できるだけ薬を控えるようにします。病気によってはどうしても薬が必要なことがありますが、その時は出来るだけ安全な薬を選んで処方します。

妊婦さんが飲まれた薬は胎盤を通過し、胎児に移行します。
妊娠18日目以降2ヶ月までは器官形成期であり、胎児は薬にもっとも敏感で、催奇形性の点から重要な時期であります。また、5ヶ月目以降の薬は新生児に影響を与えます。
患者さんの薬の影響の捉え方として、以下の4段階に分かれます。

無影響・・・薬剤による胎児への催奇形性は、全く考えられない。
注意・・・・薬剤による胎児への催奇形性は、皆無とはいえない。
警戒・・・・胎児への催奇形性の可能性はあるが危険性は低い。
危険・・・・薬剤の服用によって胎児に奇形がある可能性は服用しなかった場合と比較して明らかに増加する。

妊婦さんにくすりを選ぶ時、医師はその効果やリスクを考えた上で、処方しています。
妊娠している可能性のある方は、必ずそのことを診察場で医師に伝えて下さい。

授乳婦さんとくすり

授乳している場合、お母さんの飲んでいるくすりの中で母乳を通して、赤ちゃんに移行するものがあります。

授乳中でも、お母さまの病気の治療のため、薬が必要なことがあります。医師は、できるだけ安全な薬を選んで処方します。授乳中に安全な薬とは、母乳中へ移行しない薬、あるいは、移行量の少ない薬、また副作用の少ない薬です。多くの場合、授乳を続けられますが、生後まもない時期や、薬の種類によっては授乳を中止するよう指導することがあります。

授乳を続けてよい場合でも、念のため赤ちゃんの様子をよく観察しましょう。母乳の飲み具合、眠り方、機嫌、便の状態などに注意してください。もし、決まった時間に母乳を飲まなくなったり、1回の睡眠時間が異常に長い(4時間以上)、うとうと状態が続く、変にぐずる、いらいら感、下痢、発疹など普段にない症状がみられたら、早めに医師に相談するようにして下さい。

薬は、飲んだあと徐々に血液や母乳に移行していきます。一般的に母乳中の薬の濃度が最高になるのは2〜3時間後です。ですから、薬の服用直前あるいは直後に授乳をすれば、赤ちゃんへの影響が少なくできると言われています。(一般論ですので、すべての薬に当てはまるわけではありません)。

診察を受ける際は、授乳中であることを必ず主治医に伝えるようにして下さい。

乳児とくすり

乳児に「1日3回食後」の薬をどのようにのませたらようでしょうか?

満腹だと薬を飲まなかったり、吐いたりしますので、基本的には授乳の前に飲ませた方がよいと言われています。又、乳児の授乳は1日何回にもなりますので、大人の食後の時間に近い3回の授乳時間を選び、時間を決めてお薬を飲ませると良いでしょう。
不明な点は医師又は薬剤師にご相談下さい。

乳児の薬をミルクに溶かして飲ませても大丈夫ですか?

いけません。薬をミルクに溶かすと、ミルクを飲み残した場合に薬も全部飲めないことになりますし、ミルクの味が変わってミルク嫌いになってしまうことがありますので、薬をミルクに混ぜることはお避け下さい。

子供に粉薬を飲ませるよい方法はありますか?

  • 粉薬を少量の水で団子状にして上あごにつける。
  • オブラートに包む。
  • 砂糖、水あめ、シロップなどを加える。
  • そのまま飲ませて、すぐに食べ物や飲み物を与える。
  • アイス等と一緒に服用させる。
  • 市販の嚥下補助ゼリーを使用する。

などです。

子供用の薬には、色が付いていたり、甘い味のものなどがありますが、害はないでしょうか?

大丈夫です。厚生労働省で認められた着色料や甘味料が使用されていますので、心配はありません。

その他なんでも わからないことがあれば気軽に質問してください。
薬剤科一同