《出演者紹介vol.1》

大東ウィンドオーケストラ

[市民吹奏楽団]

●大東ウィンドオーケストラ:小学3年生~50代の多世代が所属する大東市で生まれた市民吹奏楽団。年1回の定期演奏会の他に、依頼を受けて、演奏会への出演や地域イベントでの演奏を行う。聴いている人のための音楽を提供する。

~聴く人のために奏でる音楽~

大東ウィンドオーケストラは、フジフェスの前身である「藤本まつり」の時から、全ての回へ出演いただいています。今回のインタビューは、指揮を担当されている代表の石沢裕之さんにお答えいただきました。

代表 石沢裕之さん ― まずは、大東ウィンドオーケストラについて教えてください。

私たちは、大東市や寝屋川市、大阪市など、大阪のいろいろな地域から集まった市民の吹奏楽団です。

― どのような方が所属されているのですか。
下は小学3年生から上は50代の方まで多世代で構成されています。
学生時代に音楽をやっていて、またやりたいと始められる経験者の方や、学校の吹奏楽部にも所属する中高生や、初心者の方までさまざまです。入団条件は、高校生以上の方ですが、親の同伴があれば、高校生以下の方も入れます。当楽団には、家族で所属する人が多くいます。

― どのような活動をされているのですか。
大東市立文化ホール「サーティーホール」で年1回の定期演奏会をしています。他にも、ご依頼があれば演奏会に出演したり、地域のイベントで演奏したりしています。また、中学校や高校へ指導にも行っています。

― なぜ「大東」とつくのでしょうか。
1992年に「社会人になっても音楽をやりたい」という大東市の社会人8名から始まったからです。現在は36名の団員がいます。

― 市民楽団は音楽の方向性の相違で分裂することが多いと伺ったのですが、30年も続いているのですね。
当楽団はお客さんが第一と考えています。自分たちのやりたい音楽ではなく聴いてくれる人が喜んでくれる音楽を演奏することを目的としています。変わることのない方向性が決まっており、それに共感する方が集まっているので長続きするのかもしれません。

― 選曲もお客さんによって決まるということですか。
そうです。来られるお客さんのことを考え選曲します。かつて、全ての楽譜を持ち込み、当日にお客さんの雰囲気を見て決めることもありました。今でも、予定していた曲を変えることはあります。

― 選曲で大切にしていることはありますか。
どの世代もどこかで触れてきた曲。そういった曲ができれば最高です。
曲は、聞く人の年齢や心情によって響くポイントが変わります。例えば「故郷」(ふるさと)という曲は歌詞の1番、2番、3番が「過去・現在・未来」となっており、年齢によって響くポイントは異なるでしょう。
他にも、「デイ・ドリーム・ビリーバー」という曲は、私の世代にとっては「忌野清志郎」が歌っていた曲ですが、私より上の世代になると「モンキーズ」の曲、今の人たちにとっては「セブン⁻イレブン」で流れている曲です。選曲はそういった、多世代が触れてきた曲を選ぶと皆さんが楽しめます。

― 最後に来場者の方へメッセージをお願いします。
〝 普通に 〟楽しんでください。

    練習風景

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